スマホのカメラにはポートレートモードという機能があります。この機能は背景をぼかして人物などの被写体を際立たせた写真が撮影できる機能のことです。ここではスマホで使えるポートレートモードの特徴や使い方をまとめてみましょう。
【ポートレートモードとは?その特徴を解説】
ポートレートとは「肖像画」という意味を持っています。写真撮影においては人物を主な被写体とした「肖像写真」のことです。一眼レフカメラでポートレート撮影を行う場合は、背景をぼかして被写体の人物を際立たせることが一般的です。これによって魅力的な写真に仕上がるものの、大口径レンズや望遠レンズの使用が必要ですし、カメラと被写体の距離調整や絞りの開放など、テクニックが必要となります。
一方スマホカメラの場合は、ポートレートモードという機能を利用するだけで簡単に背景をぼかして被写体の人物を鮮明に捉えることが可能です。このポートレートモード機能は一般的なカメラアプリに搭載されているので、どのスマホでも手軽に楽しめるでしょう。
ポートレートモードを活用すれば、人物はもちろん、花、料理、ペット、小物などの撮影にも活用可能です。そのため作品のバリエーションが広がるでしょう。また自撮りフラッシュ、顔写真加工、タイマーなどポートレート撮影に便利な機能を備えたスマホもあります。
【ポートレートモードの上手な撮影方法とは?】
ポートレートモードを搭載したスマホは、さまざまなメーカーから販売されています。スマホでポートレートモードを使用する際には、ちょっとした工夫を加えることで印象的で素敵な写真を撮影することが可能です。ここではポートレートモードの有効な3つの撮影方法をまとめてみましょう。
<背景にこだわろう>
ポートレートモードで撮影をする場合、背景にこだわるのがおすすめです。公園や森などを背景に撮影すると、季節感のある風景を取り入れた写真撮影が可能です。また撮影時にスマホの位置や角度を変えれば、同じ背景でも映し出せる範囲や奥行きが変わってきます。被写体だけではなく背景にもこだわって撮影をすることで、人物に新たな要素が加わった魅力的な写真になるでしょう。
<人物のアングルにはこだわろう>
被写体である人物のアングルを工夫すると、いつもとは違う雰囲気のある写真が撮影できます。例えば人の顔を正面から撮影する場合と、横や斜め上から撮影する場合では顔の立体感などが違い、人物の印象も異なって見えます。ポーズを加えればさらにおしゃれに仕上がるでしょう。
<光を上手く取り入れよう>
光の当たる方向をよく考えて撮影すれば、同じ被写体であっても写真の雰囲気はがらりと変わります。例えば被写体の前方から光があたる順光の撮影であれば、影はできずに立体感が乏しくなります。また光が強すぎて白飛びしてしまうこともあるでしょう。反対に被写体の後方から光が当たる逆光の撮影においては、被写体が暗くなりすぎることもあるため、避けた方が無難です。
被写体の横から光があたるサイド光、斜め前から当たる斜光などで撮影すると、被写体に明るい部分と影になる部分が生まれて、立体感のある写真になるでしょう。また順光で撮影して写真全体の色味を強調したり、逆光で被写体をシルエットにしたりすると、スタイリッシュな雰囲気にすることも可能です。光の当て方を工夫すれば、印象的な写真に仕上がります。