ソフトバンク、ドコモで提供がスタートしたSA方式の5Gとは?

2021年頃から真の5Gと言われるSA(スタンドアローン)がスタートするなど、2022年に入ってますます5Gの本格展開が進んでいます。今回はSA(スタンドアローン)方式の5Gについてまとめてみましょう。


ソフトバンクは国内初のSA方式の5G商用サービスを提供している】
ソフトバンクでは2021年10月から、国内で初めてとなるSA(スタンドアローン)方式の5G商用サービスの提供を開始しています。SA方式の5Gはこれまで同一のネットワークによる実現が困難であった
・超高速・大容量
・超低遅延
・多数同時接続
の通信を実現してくれると注目されています。

また5GSAサービスは、従来の4Gコア設備と5G基地局を組み合わせたシステム構成のノンスタンドアローンNSA)方式による5Gサービスとは異なり、新たな5G専用コア設備と5G基地局を組み合わせた最先端の技術を用いています。

【5GNSAと5GSAの違いとは?】
従来の5GNSAと5GSAでは何が違うのでしょうか?その違いをまとめてみましょう。

<5GNSA>
5GNSAは4G基地局と連携して動作しており、従来の4Gコア設備を活用することで超高速・大容量の通信を実現しています。


<5GSA>
5GSAは5G基地局単独で動作しており、5Gコア設備を活用することで超高速・大容量通信はもちろんですが、超低遅延、多数同時接続通信も実現しています。
5GSAの最大の特徴はネットワークスライシングや企業のニーズに合わせて、カスタマイズしたネットワークサービスであるプライベート5Gの高度技術をベースにした、通信機能を提供できるということ。

ソフトバンクが提供している5GSAでは、コンテナをベースとしたアプリケーションがクラウド基盤上で稼働することに寄って、迅速な容量拡張や新サービスの提供も可能になります。


【今後の5GSA展開について】
今後ソフトバンクでは5GSAの特長を生かした「Airターミナル5」など様々なサービスを順次展開していく予定だそう。さらに様々な領域の事業会社や5G関連のパートナー、外部有識者と連携した「ソフトバンク5Gコンソーシアム」での取り組みを通して、次世代社会の先進医療や自動運転など、5GSAならではの高品質な通信サービスで支えて、産業の発展に貢献していきます。


ソフトバンクだけではない?ドコモも続く5GSAサービス提供】
現在はソフトバンクでSA方式の5Gサービスが提供されていますが、NTTドコモにおいも2021年12月から法人のお客様向けに5GSAの提供をスタートさせました。これまでドコモではNSA方式で5Gサービスを提供してきましたが、新たに5G専用のコアネットワーク設備である5GCと5G基地局を組み合わせた5GSAの提供をスタート。5GCを利用することで、将来的には5GSAの特徴であるネットワークスライシング技術の実現と、モバイルブロードバンドのさらなる高速感を促進することで、ネットワーク機能を生かした技術開発を提供していきます。

 

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